[附巻0238]【本年、国に在るの外務省の官員等、漂風の難人を護送して、麑島県に到る。】其の難人等は共に、呂宋国の人氏に係る。去年、呂宋国人氏四॔詧昰İ༰὜殂倰핗垙昰İ欰쵑熑坜ꡓ讘冉❧칙஑扭殗Ȱは奒Ȱ爰湜༰祔ş爰몖鉎ذ晜İꍷ湗帰蕜け畩覜歕Ǝ垐İ餰啐欰ਰ趙を為す。該難人等、吏役に禀して曰く、我等、原舟に坐駕して、梓里に揚帆せんと欲すと雖も、船身維れ小にして航海する能はず。照料、護送するを情願す等語と。該吏役等、之れが為に慮を尽くし内地に送らんとす。時に軍艦大坂丸の該島に収到する有り。其の官員等、吏役に命じて曰く、倘し漂風の難人をして、久しく此の島に留めしむれば、則ち費財の煩有り。茲に該難人を将て大坂丸に搭し、琉球に送到せんとす等語と。吏役禀して曰く、凡そ漂風の難人は、例として応に島より護送すべし。伏して乞ふ、該難人を将て、仍本島の護送に憑らしめよ等語と。官員又復命して曰く、該難人を見るに、情、実に憐むべし。其れをして早く故土に回らしむれば、以て理に協ふと為す。必ず須く大坂丸に搭して琉球に送到すべしと。乃ち其の難人を搬び、其の貨物を載せて、今年本国に送り来り、逐一文授す。随ひて即ち該難人を将て、天久寺に搬びて、以て撫養を為す。其の難人等、言語を通ぜす。文字を知らず、手を揺して心を伝ふ。凡そ難人を料理するの事情は、始より終に至るまで、在国の外務省官員等に報明すること、実に一次に非ず。既にして三邦丸に附搭して、麑島県に送る。਀