[本文0283]【附尚久公等、建善寺の丈室を改造す。】景泰年間、尚泰久王、霊芝山建善寺を創建す。已に一百五十余年を歴て、棟宇爛朽し、宮墻倒塌して、以て空地と成る。万暦己未、尚久公(金武王子朝公)、尚文公(仲城王子)と、相与に商議し、旧趾を改換して、再び丈室を造り、以て祠廟と為し、住僧をして此の寺を看守せしむ。是の年に至り、尚豊王、始めて此の寺を将て、永く恩叔長老に賜ひ、以て隠居の処と為す(御印判文に詳かなり)。਀