[本文0467]【六年、阿弥陀如来を海蔵院に移安す。】正徳年間、日秀上人自ら阿弥陀如来の五字を石上に刻し、立てて西照寺に安んず。而して四季福を祈りて以て群生を済ふ。後年に至り、陽此の寺に住持す。一日、酔狂人、手に白刃を執り此の寺に掠入して住僧陽を刺殺す。而して陽彼の為に殺され、嗣徒有ること無く、竟に此の寺を廃す。康煕甲寅年、海蔵院の有盛座主、恭しく欽命を請ひ、亦此の寺院を将って海蔵院に移建し、以て奉安を為す。਀