[本文0601]【雨を禱り且屍骨を収埋す。】春三月間、旱魃肆に虐し、田野乾涸す。屡次壇を設て雨を禱るも効験有ること無し。王、知念・玉城に幸し、虔誠雨を禱るも、終に雨降らず。是れに由りて、王、仁慈を発して屍民に恩沢し、竟に首里・泊・久米村・那覇・諸郡邑等の処をして、人の屍骨の山野に投棄し日に晒し雨に湿る者を将て皆之れを地中に収埋せしむ。則ち数日を閲せずして雲四野に起り、油然として大いに雨ふる。਀