[本文0680]【伊舎堂村の和仁屋、五十石を出来して餓を済ひ、其の利息を免ず。】仲城間切伊舎堂村和仁屋親雲上は、人と為り聡俊にして、職、夫地頭に終る。職を辞するの後も、農に力め財を営み、富みて善を行ふ。曾て、康煕己丑年の大饑に于て、米を出して饑を済ふ。茲に又米を出して、十村を済ふ。十村とは即ち伊舎堂・添石・屋宜・当間・新垣・津波・泊・久場・熱田・和仁屋なり。਀