[本文0688]【正議大夫毛文哲・都通事蔡温等、禁城並びに国廟及び玉陵を相す。】夫れ地理の大、建都立国より先なるは莫し。是の故に、古の聖王、将に都邑を営まんとするや、其の居るべきの地を度りて、以て其の吉凶を審にせざる罔し。嘗て、歴代建都の地を稽ふるに、正竜の鍾る所を得て、天星の垣局に合する者は、則ち代を伝ふること多く、年を歴ること久し。其の正竜に非ずして、星垣に合せざる者は、則ち皆、随ひて建つれば随ひて減す。慎まざるべけんや。我が首里城を按ずるに、其の地たるや窄狭、其の勢たるや峋嶙となし、或いは低く或いは昂く、形、辺坐の如くして、寛濶平夷の取るべき無し。登臨すれば、則ち大海洋々として、亦、拱衛眷恋の砂無きが如し。若し俗眼を以て之れを観れば、則ち首里城何ぞ称するに足らん。然れども、竜の来歴、気脈鍾まる所、誠に取るべきもの有り。況んや、夫の国殿、立向甚だ好く、殿前の輦道、其の向、殿と同じからずして最も妙なるをや。且、広幅・漏刻・瑞泉・歓会等の門、左廻右転し、曲折して直からざるは、皆能く其の法を得たり。茲に因りて、城前焉を望めば則ち馬歯山海中より起り、特に之れが錦屛と為り、亦能く諸漏洩の気を遮る。其の左は則ち小禄・豊見城地方の諸峰聯絡して、之れが青竜と為り、以て城都を鎮む。其の右は、則ち北谷・読谷山地方の諸峰伏起して、之れが白虎と為り、以て城都を護る。其の間に三江有りて海水と相通ず。一は那覇港と曰ひ、一は泊港と曰ひ、一は安謝港と曰ふ。斯の江たるや、湾環り、斯の水たるや、汪洋として、皆吉方より進み来り、王城に朝拱す。三江最も之れが良佐たり。城後焉を望めば、則ち西原地方より以て島尻に至るまで、有る所の峰巒周密にして、雌を分ち雄を分ち、遠々鎮護す。或いは嶽林、位に応じて起り、而して其の形勢たるや、殆ど観るべきもの有り。況んや、且、冕嶽・虎瀬・崎山嶽及び遠近の林樹、森々として城を繞り、而して能く其の盛気を扶くる者皆城都の風水に非ずや。北山・南山の地を歴観するに、平は則ち平、寛は則ち寛なり。然り而して気脈の鍾る所、山川の供する所、皆、首里より吉なるは莫し。首里の斯の都、万々世々、決して改建すること勿れ。有る所の要緊条目、略々左に列す。請ふ、能く時に随ひて補することを為せと。云ふ、国殿能く外盤を用て甲に坐し庚に向ふ。殿前の輦道は却って内盤を用て卯より酉に横はりて、二者の立向同じからざるは、最も妙なり。山川林壑四面拱衛して、永く王城と為すに足るは、唯此の二者の力なり。決して改向すること勿れ。城内の諸門、左廻右転し、曲折して直ならざるは最も其の法を得たり。若し一直にして開門すれば、則ち資財耗散し、必ず幎溆舰ॡ襧錰Ȱ稰坬昰㤰譥妕謰匰栰P豒Ȱ츰蕗칑ᙗख़譧䀰湢霰㥧潪譿P豒ူ譏P豒Ȱ⼰豦꘰灶溈숰譏䀰湢԰ঀ詧Ȱ垂✰㥙꽪豧樰瀰İ0艧估ት奢礰地Ȱ丰Ⲇ湰縰靧g艧細坙Ȱ鴰術訰ྜ\じ륗步誁昰İ縰靧g⽎潞İ鰰坛估ﴰ侀䈰武輰犖昰㴰楨すべし。宜しく他をして傷疲せしむべからず。倘若し、松林枯衰すれば、則ち係る所軽きに非ず。那覇港・泊港・安謝港は、其の係る所、最も畏るべし。謹みて破塞改決すること勿れ。那覇の水、走りて国場地方に至り、延幡すること竜の如くして甚だ好し。泊港・安謝港は、大略皆然り。誠に取るべきもの有り。支派小川に係ると雖も、而も水気、斯の三江と相通ずる者は、宜しく能く愛保補鑿して、三江をして能く活動の気力を加へしむること最要なり。夫れ江は、深きを以て徳と為し、浅きを以て病と為し、長きを以て力と為し、短きを以て疲と為す。乃ち国の血脈なり。而して各々性に率ふの形有り。豈其れ改決すべけんや。是の故に、江渇すれば、則ち哲人必ず畏る。吁嗟、思はざるべけんや。冕嶽は、乃ち城基発祖の地に係る。故に其の林樹、大いに茂りて深秀なれば、則ち城地の気脈、焉に随ひて盛んに、若し他をして疲衰せしむれば、則ち気脈これに随ひて衰ふ。請ふ、能く栽種して、以て其の地を広め、以て其の樹を加ふること最要なり。大中石の頂等の処は、乃ち山脈の結ぶ所、宜しく土を傷つけ石を破るべからず。只宜しく土を相して木を栽ゑ、以て其の力を扶くべし。仲里嶽は、位に応じて起り、甚だ好し。城基、岨嶮に倚りて、形、辺坐の如し。若し山川林樹、護衛眷恋の力を得ること無くんば、則ち国城の形勢、何ぞ観るに足らん。幸に今、山川林樹、四面護衛して、甚だ観るべきもの多し。然り而して、城間地方より、以て泊地方に至るまで、空欠凹陥にして、竟に峰巒雌雄の良佐無し。最も忌むべし。窃かに想ふに、此の処、宜しく多く松樹を栽して以て漏洩の気を遮るべし。若し松樹茂盛すれば、則ち豊饒の慶、必ず此れより興らん。林樹の栄枯は、固より国家の盛衰に係るなり。各嶽の林樹、若し誤りて之れを翦り、之れを伐りて木傷み林疲れなば、則ち其の土民、必ず衰へん。能く茂り能く秀づれば、則ち其の土民、必ず盛ならん。請ふ、軽視する勿れ(右、王城の風水の係る所、大且重なるものは、大略之れを記す。宮殿の多少、地形の高低、山川林壑の順逆生剋に至りては、或いは滄桑に遭ふ。伏して乞ふ、心を用ひて、以て補せよ)。恭しく国廟を観るに、壬に坐して丙に向ひ、其の門は転じて午に開く。最も其の法を得たり。決して改むべからず。宅基は山に倚りて営み、有る所の遠近の山林は、大ならずして霊動し、高からずして雄躍す。且松樹茂盛して、勢錦屛の如く、最も好し。前に一江有り。其の形帯の如く、其の水延蟠曲彎して、長生の古より来りて、海水と相通ず。海水滔々として亦旺古より進み来り、勢、朝覲するが若し。甚だ好々なり。但、廟宅背後は、地欠けて、樹木有りと雖も、形、反弓の如し。或いは、人、往来し、誠に忌むべし。宜しく能く其の欠を補ひ、樹木を加坩昰İ晎蔰者湗鬰鉒ᐰ侏礰地Ȱ歝봰靝१詧昰İ晎鉒ူ奢Ȱ瘰湑॓譧䀰湢㤰⡪潧ᨰ恵踰歵地昰İ꠰銘㔰垅İᜰ鉬細るること能はず。而して竜虎斉しからず。宜しく樹木を深栽して、以て虎勢を扶くべし。明堂広太ならずと雖も、地、ź猰晞歗地昰İ琰捓昰⼰豦細坙Ȱ瘰湑猰晞湗〰歗İ㤰鉪椰うべからず。唯是れ空壙、以て善と為すなり(右、此の数者は、時に随ひて按査し、補すべきは則ち補し、婤礰䴰漰䜰慒搰じ、万々世々以て国廟と為すべし)。恭しく玉陵を観るに、国都の高処に発祖し、最も好し。城中に竜泉有り、味美にして且清し。則ち玉陵の地性、亦知るべし。虎瀬より末吉に至る一連の山林、隠々として穴を護り、且、穴前平坦なり。及び其の外を望めば、則ち万家の地、広大濶寛にして、万馬を容るるに足り、最も好し。但其の竜身、乙より辛に走り、硬直して延蟠する無く、平坦にして高低無し。而して砂穴を護る者無し。下より之れを観れば、則ち風吹き、露打ちて、風を蔵し、気を譽謰匰栰ﴰ澀嘰謰䰰垂Ȱ蠰畠欰İ琰豺♟獎欰œ佭㤰⡪鉧㴰坨İ쨰왖孛垈İ琰鉺地昰ᜰ鉬쐰襬唰嘰褰地耰謰匰栰0腧檉訰Ȱ쬰垄褰畳準䜰扙潟İ휰㱏湷쨰癓䀰止帰媗Ȱ쨰ꭎ佦瘰湑攰鉵ᠰ垊昰İ晎谰湟ᬰ偔鉛摏Ȱ0