[本文0789]【宮古山に長間邑を設建す。】往昔の時、西銘郡主古世佐嘉利に一男有り。乳鉔ἰ덷籟桑畦Ȱ瘰湑먰桎먰詰萰İ嬰앒晫읫Œ舰鮁멒歎瘰好Ȱ터讍匰栰溜舰余İ먰虎䭶豎鈰坹昰梜畦Ȱ谰㙟湲洰鉩爰犉İ쬰慺昰㮐桎먰詰İȰ襜缰颉⚒獎欰배豥䭔ﭢ䜰䭲ﭢਰ晓ﭫ縰彞ࡎ䦊湻鄰銐ذ聴࠰燿ࡑ钊酎檐訰र˿İ步⼰牣İꨰ㊌࡫ա鍶欰地昰İ到歠㰰䎛ॎ鉓씰坮昰İ晎ਰ偏潏醂銐霰鍟栰夰Ȱర垀昰ਰ偏潏醂澐İ缰颉醒源缰殉⠰詗İ〰ᩗ恵텶垏Ȱ⼰豦欰㄰詵昰İरœᨰ恵혰湎따牏妉謰鈰ﰰ象İ猰慓鄰몐鉎簰獔İ๶歎䘰灕妋Ȱ戰⅜쑫슌垌昰İ晎谰晔鉷䈰聬Ȱ⪜恧ᜰ晖鴰䅏孑娰Ȱਰ偏潏溂먰Ŏ츰歫細屝歭耰䵟İ渰鉯爰罬İ娰銛먰鉎簰獔İ๶歎䘰灕妋Ȱ戰⅜쑫슌垌昰İ0 漁するの時、々飛鳥の害を受く。而も小邑弱力にして、其の仇を報ずる能はず。時に宇慶目曾礼なる者有り。乃ち白川大殿の男子なり。幼稚の時父母早く亡し、惟伯母に托して以て成長を為す。恒に小弓を嗜み、能く蒼蠅を射て、以て遊玩と為し、遂に其の妙を得たり。按司、飛鳥の侵を免れんとし、特に男須次真良を遣はし、礼を卑くし、幣を厚くして、曾礼に飛鳥を謀殺して、以て他の侵襲の害を除くことを請乞す。曾礼、其の幣物を貪り以て応諾を為す。嗣後、飛鳥、白川浜に往きて以て玩楽を致す。曾礼も亦其の浜に到りて以て徘徊を為す。飛鳥忽然之れを見て、誤りて伊佐良と為し、忙然往去して以て賊害せんとす。近づきて之れを見るに、即ち曾礼にして、伊佐良に非ざるなり。飛鳥・曾礼、握手傾蓋して、古今を相語る。飛鳥之れに告げて曰く、天、良縁を仮す、邂逅相会すること、幸甚常に非ず。況んや復日喧かにして風静かに、万里雲収まり、景光無辺、人の情を慰楽す。請ひ乞ふ、弓箭を射るを争ひて以て相楽しむことを為さんと。曾礼深く謀殺の時を得たるを歓ぶ。而も飛鳥の勇力比無く、に射害を為さば、他の為に殺さるること有るを恐れ、乃ち奇計を設けて曰く、箭を射て相争ふこと、世上の人も皆然らざる無し。予等は沙を掘りて坎と為し、其の中に站立して半身を堆埋し箭を射て相楽まんかと。相共に依允す。遂に地を隔つこと二十歩、沙を掘りて坎と為し、以て争射の処に備ふ。曾礼、素より謀殺の志を懐く。掘りて浅坎と為し、其の中に跌坐し、堆して脇下に至る。飛鳥は沙を掘ること三四尺許り、坎中に站立し、脚より脇に至るまで深く堆埋を為す。将に争射せんとする時、曾礼、飛鳥の年長なるを将て、弓箭を先にせんことを請ふ。飛鳥も亦悪心を懐く。久しく弓箭を執り、敢へて軽がるしくは放たず、曾礼の傍眼するを窺見して、忙かに一箭を放ち、曾礼の耳を射る。曾礼偽りて警訝を為して曰く、弓を射て以て争ふは、一の玩楽なり。何を以て実に我が耳を射るやと。飛鳥罪を請ひて曰く、悞りて汝の耳を射る、以て罪を逃れ難し。請ふ寛恕を為せよと。曾礼大いに怒り、二箭を連放して、飛鳥の両眼を射当つ。時に独木舟七隻の、浜に覆在する有り。即ち身を其の中に躱くて、深く其の怒を避く。飛鳥其の箭を描かず、坎より躍り出で、満地遍く探す。且其の六舟を蹴起するも、而も影形有ること無し。徒らに怒恨を含み、西銘に帰去するが如し。曾礼、直ちに伊佐良邑に至り、細さに眼を射るの事を告ぐ。鬼千代按司、他、予の汝に托するを知りて、来りて此に至らんことを恐れ、人を遣はして、飛鳥を窺はしめんとす。人皆之れを畏懼し、肯へて往きて窺はず。惟、一婢女の佐良森なる者有り。班を出でて跪き請ひて曰く、今婢、西銘邑に往き、以て飛鳥を窺ひて帰来せば、伏して乞ふ、身の家に帰るを許せよと。按司深く褒美を為し以て遣撥を為す。佐良森、偽りて商女と為り、往きて他の門に到るに、飛鳥果して斃れ、男は葬殯を修し、女は啼哭を為す。佐良森実々之れを見て早く帰り其の事を報知す。按司、深く侵襲の炎を免るるを歓び、相与に宴楽す。既にして佐良森を父母の郷に摘回す。時に按司意謂へらく、男すら畏懼する有りて、敢へて往行せざるに、惟一婢女有りて、身命を顧みず、果して西銘邑に往きて、飛鳥を窺見す。若し其の事、世に顕露する有らば、恥辱甚だ極まらんと。特に人を遣はし、趕ひて佐良森を途上に殺さしむ。此れよりの後、西銘邑漸く衰微を致し、遂に荒野と為る。近世に至り、飛鳥の怒恨は猶遺在するが如くして、他の田園を耕すの人、屢々疾に染みて俄かに斃るること有り。此の故に邑人、此の地を往来するに、必ず祭品を備へ、飛鳥城を拝謁して以て弔祭を為す。是の年に至り、其の旧城の下に王命を請乞して長間邑を設建す。਀