[本文1041]【雌雞変じて雄鶏と為る。】首里上儀保邑の章篤祐(佐久川里之子親雲上正興)の家に一の白矮雌鶏々養ふ。前に卵を下すこと三次、内二次は雛鶏を抱養して以て成長を致す。後日に至り、其の母鶏、頂冠長生し、啼鳴すること雄の如し。是の年春よりして、翅羽尾毛漸々にして長じ、夏五月に至り、変じて雄鶏に化す。章篤祐、遂に此の事を以て、具疏禀明し、以て朝廷に聞す。਀