[本文1191]【始めて漢文総師を設く。】原、是の役職は、総理司(惣役)・長史、大夫等の官の、文を能くする者一員を遴択して憲令を請ひて、表・奏・公文の類を編修し、両年交代して俸米を賜はらず、亦其の功を挙げず。因りて其の文を学ぶ者無く、遂に文力漸く衰へ、若しくは表奏を粗にして進貢の患を致すを恐る。始めて請ひて、教文総師一員を置き、俸(米五石・雑穀二石)を給ふ。又其の功を叙して官に陞せ、其の候補(寄役の類)二員を置き、相幇けて弁理し、学を諸生に教ふれば永く表奏文の幣無きに庶からん。乃ち鄭宣猷(根路銘里之子親雲上)を以て是の官と為し、金節(手登根里之子親雲上)・梁廷枢(亀島里之子親雲上)を其の候補と為す。਀